10年前
2005年 08月 05日
1通のはがきが届きました。
カトリックたかとり教会(神戸市長田区)の「ペーパードーム」が阪神・淡路大震災後、10年間の役目を終えて台湾へ移設されます。
ちょうど10年前の8月、建築学科の学生だった私は仮設の教会建設スタッフとしてこの工事現場に居ました。
建物を建てることの意味。
ペーパードーム(紙の教会)は地震で壊れてしまった教会を建て直すまでの仮設の教会だったのですが、まだ自分たちの家もなくなって今後の生活をどうしたらよいかわからない・・・という状況下で教会の建設が行われました。それは精神的な支えが必要だったから人々が望んだものなのでしょう。たくさんの人々の強い「思い」がこの建物を建てました。
現在、建物を設計する仕事をしています。どんなことを考えて設計をしているか。10年前に21歳の自分が感じたこと、今も大きく影響していることは確かだと思います。
→紙の教会
→たかとりひろば