木に囲まれて
2005年 09月 16日
『木に囲まれて暮らしたい』 その願いを叶えるためにがんばって、このような家が完成しました。

玄関の写真です。入った瞬間、木の良い香りがしてきます。広々として気持ちのよい空間になりました。左手前の入口はご主人の書斎へ。その奥は水回り。いちばん奥は階段と、その右が家事室。右の下駄箱の奥が居間への入口です。毎日の使い勝手を考えてこの家の中の扉は全て『引き戸』にしました。そして主要な廊下や、段差があったり、立ったり座ったりする場所である玄関やトイレ等には『手すり』を設置しています。

ここはご主人念願の書斎。(ご主人は『隠れ部屋』と呼んでいます。)奥は作り付けの書棚で、その前(天窓の下あたり)に机が置かれる予定です。

南側にあるこの部屋は、明るくて風通しの良い居間になりました。約14帖ほどの広さで、更に手前にあるキッチン・奥に見えている和室・右手にある玄関ホールの扉を開け放すとみんな繋がってとても広いスペースになります。
細かく仕切らない、見えない場所を作らない これもバリアフリーだと実感。

ここは2階の部屋。2階には3つの部屋がありますが、引き戸を開け放すとみんな繋げて使えるようになっています。ここへお孫さん達が頻繁に遊びに来てくれることをとても楽しみにされています。
今日はお二人の嬉しそうな笑顔が見られて、そして『ありがとう』という一言が本当に嬉しく感じました。この家はご主人から奥様へのプレゼントなのです!長年苦労をかけてきたからと。打合せでは何度も奥様の涙がこぼれました。
今回の仕事では私自身教えられた事が山ほどあり、たいへん貴重な経験をさせていただきました。これからもずっとお元気で、新しい住まいをゆっくり楽しんで下さい!!
上棟式
2005年 05月 10日

昨日は大安。野田市の住宅の上棟式に出席しました。70歳代のご夫婦のたくさんの思いが詰まった和風の住宅です。
・木に囲まれて生活したい。
・健康な自然素材の家に住みたい。
・シンプルで開放的な間取りの家にしたい。
・バリアフリーの家にしたい。
・老後の生活が落ち着いて過ごせる地味な作りの家にしたい。
このような要望を頂き、昨年の夏の終わり頃から打合せを進めてきた物件です。なにも奇抜で格好良い建物をつくることが私たちの仕事だとは思っていません。とくに今回の仕事を通じてそう思うようになりました。人生の大先輩の家の設計を任されたのですから、何十年も思い描いてきた夢の実現の手伝いをするのですから、それは大変で、やりがいのある仕事です。こちらも勉強させられる事が多くありました。
私のような若者の話を真剣に聞いてくれて、信頼してくださるお二人のために、今後もがんばっていこうと思います。