家探し・土地探し
2005年 11月 30日

家といっても賃貸物件ですが、良い物件を探すにはなかなか時間がかかりますね。
私の場合、希望のエリアを何日か歩いてみて、気になるところがあったら不動産屋へ空室があるか問い合わせてみます。そして外から見てまわりの雰囲気を観察してみます。だいたいそこで『ここだ!』ってピンと来てほぼ決まるのですが、一応内見もさせていただいて『やっぱりここだ!!』となります。
今日はたまたま良い物件を見つけ(日当たりも良好)、無事に今夜仮契約を終えました。
こうして動いてみると、家探し・土地探しをしているお客様の苦労が良くわかります。少し前まで、あるお客様に頼まれて店舗用の土地探しを手伝っていました。私たちのような職業の者であれば、土地を見て、そこに建てられる建物をある程度思い描くことが出来ます。法律的な判断も同時に行って、冷静にその土地の特性を分析することが出来ます。
家を手に入れるためには、『まずは土地。不動産屋へ行こう。』と多くの人が考えつくと思いますが、『まず設計事務所に相談してみよう!!』という人も徐々に増えています。「家探しの味方をもう一人増やす。」そういう気軽な気分で何かあった時はご相談ください。
水回り
2005年 11月 29日
浴槽が運ばれてきました。(屋外に置いてあると新鮮な感じがします。)

リフォーム工事では水回り(キッチン・トイレ・洗面所・浴室など)の入れ替えが多いです。
今回のYさんのお宅でもやはり水回りはほぼ全て入れ替えることになりました。全体の工事費の中でもそこが占める割合が大きくなるため、コストを抑えつつ、良い提案ができるよう苦労する部分です。
吉村順三さん
2005年 11月 28日
少し前に吉村順三さんが遺した語録集である『建築は詩』という本を読みました。家をつくることを本当に大事に思い、住む人のことを良く考えていることが文章の中から伝わってきて、久しぶりに何度も読み直した本でした。そして、いろいろな建築家が書かれた本を読んだけれど、これほど素直に共感できる言葉は私にとって始めてだったのです。きっと学生時代にも出会っていたはずの言葉だと思いますが、その頃はもっと新しいものばかりに目を奪われていて、私にはこの言葉の本当の意味がわからなかったのでしょう。

今上野にある東京芸大で展覧会が開催されています。土曜日に佐倉へ行った際、たいへんお世話になっている方が「ぜひ奥さんと行っておいで」と言ってチケットを2枚譲って下さりました。これは本当に楽しみです。
Samurai Houses
2005年 11月 25日
→佐倉探訪
(今夜は普段より早めに仕事を終わらせて、明日の見学に向けての調べものをする時間に充てたいと思っています。)

写真は汐留へ行った時に見た電通本社ビルです。3年前に出来たばかりの真新しいビルで、設計はフランスの超有名建築家によるものです。
建物のデザインは『日本刀』がモチーフになっているとのこと。そう言われてみると空を鋭く切り裂くような形と、表層の独特のぬめっとした鈍い輝きがたしかに日本の刃物に似ているような気がします。これも高さ210メートルの"サムライハウス"なのですね。
床工事
2005年 11月 24日
Y邸・マンションリフォーム(2)

チークのフローリングが1枚1枚丁寧に貼られています。
タイルを貼る部屋との見切り材に関すること、巾木の納まりのこと、キッチンにある床下収納のフタをどうやって作るかということ等、大工さんが私に聞いてから工事に取りかかりたかったようで待ってくれていました。
『ああ、やっぱり来て良かった!!』
現場へ来るといつもこう思います。だから出来るだけ足を運ぶようにしています。

(下駄箱はこのように途中まで形が出来ています。)
打合せ準備
2005年 11月 22日
いよいよ打合せも終盤に入っており、工事着工の期日が迫ってきました。

打合せの準備にはたくさんの図面や資料、材料のサンプル等を用意します。
明日はここ3週間取り組んできた成果をお客様に見ていただきます。
(写真は、玄関のタイルを選んでいるところ)
一つの形が出来るまで
2005年 11月 21日

当事務所で設計・監理を担当させていただいています。(お客様Yさんのご厚意により工事の様子をこのブログで紹介させていただきます。)
先週から部分的な解体工事が始まり、写真はその玄関部分です。ここには新しい下駄箱を作る予定です。
下の簡単なスケッチが最初の案。このような感じで打合せを進めます。予算をあまりかけられないので全体的にシンプルな作りにしました。扉を開けなくてもスリッパを出し入れ出来るように手前横側に小さな棚を用意。お客様との打合せを進める中でスキー板を収納したいとのご要望があり、その辺りも工夫しました。

下の図面が昨日作成した工事用の図面(実際に大工さんに渡すもの)です。早速今朝現場へ行き、大工さんに図面を見てもらい打合せを行いました。

若干の修正を加え、今回はほぼこのままで決定し工事に取りかかります。
図面を書いたら終わりではなく、職人さんへの説明、それに対しての意見をよく聞くこと、どんな作り方をするか話し合うことも私たちの大切な仕事です!!とくに私はこのことをいつも大事にしています。その中で新しい発見や教えてもらう事があったりして、最初の図面よりもっと良い案が沸いてくることがよくあるのです。
(現場に足を運ぶことは、ただ工事をチェックするためだけではないと思っています。)相手を尊重して、人と人との信頼関係を築くことが良いものをつくる事につながると信じています。
新橋で思い出したこと
2005年 11月 19日
学生時代(20歳位のときだったと思いますが)、ここ新橋にある設計事務所でアルバイトをしていたことがありました。担当したのは計画中だったあるホテルのプロジェクトで、大きな模型製作を行っていました。大きな建物では設計にも大勢の人が関わっていて、当時学生だった私はいろいろと貴重な経験をさせていただきました。(大きな組織での設計は自分には合わないかも知れないと、将来の方向を考えた時期でもありました。)
社会人になって、渋谷で屋上付きの小さな3階建て住宅を設計したことがありました。ある日現場の進行状況を確認しに行き屋上へ上がったときのこと。目の前に大きな真新しいビルが見えました。
「なんだろう、なんとなく見覚えがあるような・・・」
それはなんと、学生時代に新橋の設計事務所で模型をつくっていたあのホテルなのでした!!あれから何年経ったのだろう・・・その姿を見上げ一人で感激しました。
あの時は名前が決まっていませんでしたが、「セルリアンタワー 東急ホテル」という名前です。
ショールーム
2005年 11月 18日

「設計事務所の者です。見学させてください。」
と挨拶して店内へ入ると、とても丁寧に商品の説明をして下さりました。こちらの鍵(錠前)は古くから国家の重要施設や銀行、ホテルなどで採用されていて、その製品の確かさと信頼は特別なものとなっています。刑務所で使われているという鍵などは特殊な細工が施されていて、これはピッキングが得意な刑務所内の泥棒たちもかなわないだろうなあと思いながら観察。使い込んで真っ黒になった真鍮製の金具やドアノブが展示されていて、とても心を引きつけられます。2階には世界中から集められた古い鍵のコレクションを展示してある資料室があり、こちらも大変興味深いものでした。
長い歴史と高いクラフトマンシップを感じることができる素晴らしいショールームです。

先月から今月にかけて、仕事の合間に多くのショールームを廻っています。主にはキッチン・浴室・トイレなどの衛生器具、タイル、照明、塗料、建築金物、窓など20〜30社を見学したと思います。
カタログやインターネットだけでもそれなりの情報が集まる世の中ですが、出来るだけ自分の足で良い製品を探してお客様に紹介したいと思っています。
実物を見ないことは自分にとってとても怖いことです。ですからショールームへ行かれない場合はサンプルを取り寄せて検討を行います。
オーロラモール ジュンヌ 4F
2005年 11月 17日

目的は先月4階にオープンしたばかりの ユナイテッドアローズ green label relaxing を見ることで、ここには兄が作った革製品がおかれています。こうしてショーケースに展示されている様子を眺めることは大変うれしいことです。多くの人に紹介して下さるお店の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
革製品を入れる箱、箱に貼ってある工房のロゴが入ったシール、取り扱い説明書などとても地味な部分ですが担当させてもらっています。今後見かけることがありましたら、ここにも注目してみて下さい。